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2006年10月12日 (木)

事実と解釈

数ヶ月前コーチングのクラスを受けていて事実と解釈の違いは何か、という話題になった。何人かが回答していたが、私はそれを不思議な感覚で聞いていた。その人たちが話す内容は一般的な事実と解釈という捕らえ方としては正解だし、一般社会ではそのような前提条件で成り立っているのだろう。しかし脳科学的には全部解釈の範疇でしかない答えだった。

脳科学の世界では感覚器から情報が脳に伝わった時点でその情報は脳の解釈が入ると考えられている。実際ある出来事が起きて脳にその情報が伝わるまで0.1秒の時間がかかるという。つまり私たちは0.1秒前の世界を今そこにある世界だと思っているのだ。

つまり私たちが「見ている」「聞いている」「感じている」世界というのは私たちの脳が創り出した一種ヴァーチャルな世界なのである。だから同じことを経験していても人によって違いが生じてしまう。どんなに冷静な意見であってもその人の解釈が入ってしまうのは人間である以上免れない。

もちろん大方の場合はそれで生活に支障がないからそれほど問題にはならない。しかし認知の障害がある場合は自分が正しいと思ったことや感じたことが原因で日常生活に支障が出てしまう。多くの場合、そういうことが起こって初めて自分が信じていたものがいかに断片的なものか気付くことになる。

特にコミュニケーションに関することというのは目に見えないだけに意外と自分の方法がみんなに通じる、と思い込んでいる人が多い。だからこそ日常生活で様々なトラブルが生じるのだろう。時には自分の情報処理の仕方を振り返ったり分析してみることも大事なのかもしれない、と思った出来事だった。

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