2008年8月 5日 (火)

「あの日」がやってくる

明日は8月6日。広島に原爆が落とされた日です。最近はこの日が何の日か知らない(あるいは思い出せない)人が増えたとか。時代の流れとはいえこの出来事は風化させてはいけないことなのに、と残念に思っています。

最近色々なご縁で広島について考えることがあります。その中の1つが「原爆の図」を描いた丸木夫妻の絵を身近に見る機会が増えたことです。先日も丸木俊さんのデッサン画「サリーの女」を購入した際お世話になった画商さんから丸木夫妻のチャリティー絵画展のご招待をいただいたので夫と出かけてきました。

一昨年の展示会では俊さんの絵だけでしたが、今回は俊さんの絵の合間にご主人の位里さんの水墨画が配置され、いいバランスが生み出されていました。位里さんの絵というのは水墨画なのに前衛的で、和楽器でジャズやロックを演奏するような雰囲気を持っています。

一方俊さんの絵はデッサンがしっかりしていて、何気なく描いたものでもパッと惹きつけられる力を持っています。絵本の挿絵などに使われているようなものだと色のセンスの良さも加わり、とてもかわいらしい雰囲気です。

ある意味異色な才能の持ち主の二人。この二人がタッグを組んで描いたのがあの名作「原爆の図」シリーズです。今週のパルシステム「Kinari」のカタログ表紙に沖縄戦の図が掲載されていましたが、印刷でも丸木夫妻の絵が持っている迫力が伝わってきます。

ちなみにこのシリーズの絵、画商さん曰くご主人の位里さんが屏風仕立てにされているので右から見る方が立体感が出て見ごたえがあるそうです。丸木美術館へ行かれる機会があったらぜひ見比べてみてください。

チャリティー絵画展は大宮のギャラリーカフェ「あっぷるはうす」で15日まで開催されています。こちらは絵の一部を購入することもできます。

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2006年8月29日 (火)

丸木俊作品

丸木俊回顧展で購入したデッサン画_small「サリーの女」をどこに飾ろうか夫と週末話し合う。

以前から「絵を飾るならここだよね」と言っていたLDKの壁に飾ることにする。他の額装(ブーケの押し花、鏡のウェルカムボードなど)もこの機会に飾ることにし、早速ピクチャーレールを購入することになった。

近くのユザワヤへ行ってみたが、気に入ったものがなかったためネットで注文。ぴったりのサイズに加工してもらえるし、品揃えも豊富なので部屋の雰囲気に合ったものが選べて大満足。

今日ピクチャーレールが届いたので夫が夜にレールを取り付け、絵などを飾ってくれた。しかしよく考えてみたら今の家に越して2年、結婚式をしてから5年近く経っている。ブーケの押し花とウェルカムボードにしたらようやく日の目を見た感じかもしれない。

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2006年8月21日 (月)

モダン・パラダイス展

夫と竹橋にある東京国立近代美術館へ「モダン・パラダイス展大原美術館+東京国立近代美術館――東西名画の饗宴」を観に行って来ました。

倉敷市にある大原美術館は過去2回ほど訪れたことがあります。所蔵作品の質の高さに感動したのはもちろん、展示室の雰囲気や周辺の町並みもこの美術館に合っていて本当にお勧めの場所です。

出かけたのがお昼近くだったので美術館でまずチケットを買い、ちょうど来た丸の内のシャトルバスに乗ってお昼を食べに出かけました。このシャトルバス、なんと電気自動車なんです。乗ってみるとエンジン音がほとんどしないし、振動もないのでとても快適。しかも無料!近代美術館へはモダン・パラダイス開催時の土日祝日のみ停車するので、日程が合ったら乗ってみてください。

郵船会館前バス停で下車して丸ビルでランチ。なかなか気分よかったです。携帯電話でシャトルバスの運行状況が分かるので(しかもリアルタイム!)、それを参考にバス停へ戻り、車窓から東京見物を楽しみました。

美術館へ戻って早速絵を鑑賞。夫が音声ガイドを借りてくれたので二人で聴きながら回りました。収蔵作品が多い2つの美術館でも選りすぐりの絵が並んでいるので、とにかくすごいボリュームです。一通り見終わった時には二人とも「なんか、お腹いっぱいという感じだね」という感想でした。その後館内ガイドの方が常設展の絵の中の一部を解説してくれるツアーもあり、30分ほどだったので参加しました。

疲れたので帰りは再びバスに乗って東京駅へ。喫茶店で休憩してから帰りました。

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2006年8月 5日 (土)

丸木俊回顧展―原爆の図 丸木美術館支援チャリティー

今日は午前中に診察に行った後、夫と大宮へ丸木俊回顧展―原爆の図 丸木美術館支援チャリティーを観に行って来ました。

昨年美術館は存続の危機に立たされていたのですが、マスコミによる報道により多くの人から支援があり、危機は脱したそうです。しかし今後さらなる支援の手を広げるためにチャリティー絵画展が企画されました。

丸木美術館へはちょうど2ヶ月ほど前に出かけており、原爆の図も観てきました。よく晴れた気持ちのいい日でしたが、原爆の図という重いものと向き合わなければならない、という感情も左右してか館内はとてもひんやりとした雰囲気でした。館内に人がほとんどいなかったこともあったのかもしれません。

そんな中私が心惹かれたのは丸木位里氏の母、丸木スマさんの絵でした。70歳を過ぎてから息子の妻である俊さんの勧めで描き始めたそうですが、その明るくてあっけらかんとした絵を前に「丸木位里さんのお母さんってこういう絵描くんだ。原爆の図とはずいぶん対照的だな。どうしてこんなに違うんだろう」と不思議に感じました。またご夫妻が使っていたアトリエに座り、窓の外から見える都幾川を眺めながら、原爆の図ばかりクローズアップされてしまったことは果たして丸木夫妻にとってどういう意味があったのだろうか、とも考えてしまいました。それ位館内は静かで穏やかな雰囲気に包まれていたのです。

そういうこともあってか、今朝の朝日新聞の記事を読んですぐに「行ってみよう」という気持ちになりました。

今回原爆の図以外の絵を観て俊さんの絵の色彩や画風の明るさにまさにスマさんとの共通点を感じました。位里さんが俊さんと結婚した理由はもちろんお互いの才能に惹かれ合ったのかもしれませんが、もしかしたらこの母親と同じ明るさを持つことも関係があるのかもしれない、と思いました。

同時にデッサン力の確かさを改めて感じ、だからこそあの原爆の図が描けたのだな、とも思いました。企画された画商の高橋さんの話によると俊さんは原爆の図の前は当時日本の信託統治領であったパラオで生活されていた時期もあり、元々は明るい画風の絵が多かったのだそうです。

そんな俊さんの画風を決定的に変えた原爆というものは本当に恐ろしいものだったのだな、と思いました。お陰で新しい視点から原爆の図を眺めることができそうです。そのうちまた行ってみよう、という気持ちになりました。

中にとても気に入ったデッサン画とマグカップがあったので購入することにしました。美術館にも売り上げの一部が寄付されるそうです。我が家に初めて美術品がやってくることになるので、今から楽しみです。

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